
- 適当なサイズに切った「完熟レモン」を容器に入れ、レモンに対して醤油と同じ濃度である16%の塩を入れる。
- 直射日光を避けた涼しい場所で1ヶ月ほど保存し熟成させる。1日1回レモンを入れた容器をシェイクさせレモンから出た水分を馴染ませる。
※果汁に気泡が出るようなら、急激な発酵を抑えるために、瓶の蓋を開けてガス抜きをするとよい。 - その後は冷蔵庫で保存。
※グリーンレモンは色味が黒っぽくなるのでおススメしておりません。
広島県 尾道市 瀬戸田町 「 citrusfarms たてみち屋 」園主 菅(かん)秀和と申します。
しまなみ海道の真ん中あたり、サイクリングで賑わう生口島で、科学的な有機管理を学びながら微生物の働きを大切にした、「 食べて美味しいレモン 」を栽培しています。
農産物を育てるということは、サイエンス・科学そのものだと思っています。大切なのは栽培技法や技術名称ではなく、農薬も農業資材も目的のある道具の一つであり、手段です。農薬散布された農産物にも、適切に使用した生産者にも、善悪はありません。作る人、売る人、買う人みんなで、継続できる農業の形を選ぶ世の中であってほしい。そう考えています。
産業革命以前は、「美味しい」と「安心安全」は同じことでした。つまり、美味しく、安心安全な農産物は、自然の働きそのもので育っていました。
自然の働きを活かすために、大切にしている「身土不二(しんどふじ)」という言葉。
人の身体と土壌の働きは同じだという考え方のこと。
人も栄養バランスが偏ると病にかかりやすくなったりしますが、それはレモンの木も同じ。美味しく健康的な実をつけてもらうには、光合成の仕組みを理解し土の状態を適切に保ち、有益菌の働きを活かして木の持つ生命力を強くすることが大切です。
そのためには、まず土の状態を知ることからはじめます。年2回を目安に園内の数か所から土を採取し、養分の状態を調べて「土のカルテ」を作ります。
そのカルテをもとに、レモンに与える栄養素の適切な分量・配合を科学的に算出し、ミネラルを中心とした環境を整えていきます。農業として事業を継続させていくためには、収穫によって消費した養分や水分を土に還元させないといけません。また土中に有機物を増やして柔らかくなった(団粒化した)土は、水分や空気がしっかり保たれマイナスイオンが増え、根がしっかり張る力を向上させます。
近年、極端な環境変化により、栽培の現場でも様々な課題が発生しています。そうしたなか、科学的に管理する、つまり「サイエンス・科学的思考」を取り入れた方法は安定した生産を行う技術の基本となり、共有できるメソッドになると考えています。
また、これから農業を営みたいと希望する次の世代に「サイエンス・科学的思考」を取り入れ発展させた方法を引き継いでいくことが、後継者問題や耕作放棄地の解決策としても役立つのではないかと考えています。
美味しく、安心安全な食は、自然の働きによって作られる。この考えに基づいた、たてみち屋の栽培管理方針はとてもシンプルです。
土作りの基本である発酵有機質堆肥「ヒューマス」をベースに、選りすぐった天然ミネラルを優先的に施肥、葉にも酵素やブレンドした天然液肥を直接散布します。
美味しいレモンは、生物の多様性が生む自然の働きによって作られます。だからこそ、レモンの管理において、自然界に存在する有用菌の働きを活かし、促す環境作りを大切にします。
究極のサイエンスは自然そのもの、その循環であると、農家としてそう捉えています。
基本となる堆肥・肥料・ミネラル資材
※グリーンレモンは色味が黒っぽくなるのでおススメしておりません。
屋号 | citrusfarms たてみち屋 | ||
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社名 | 株式会社 みずかぜ | 創業 | 平成26年 11月 1日 |
法人化 | 令和3年 6月 10日 | 園主 | 菅 秀和 |
所在地 | 尾道市 瀬戸田町 | 総面積 | 330a(R4.現在) |
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国産レモンが語られるときノーワックスという言葉をよく見聞きしますが、季節や香り、味の違いなど、国産レモンについて知られていないことがたくさんあります。レモンは美味しく“季節のある果物”ということを、これまでもワークショップを通してお伝えしてきました。塩レモンやレモンサワーの作り方などをテーマに、楽しみながら知ってもらう機会を作ります。
「 半農半伝 」。半分農業をして、半分伝える。作って売るだけでは、伝わりません。
これまでお取引先様に場所をお借りし、さまざまなワークショップやセミナーを開催してきました。
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